日本の町並みはどこへ行っても同じような建物があったり、昔からのものがきちんと保存されなかったり、統一感がなかったり、など海外の町と比べてもどうしても見劣りがするような気がしますが、この本はこれからのまちづくりに関して示唆を与えてくれます。これからはもっと一つ一つのまちが魅力を増していくことになるでしょう。
特に、第2章の「都市観光の魅力要素」では、まちが魅力的であるために何がなくてはならないかについて、簡潔にまとまっています。しかも実例を挙げて。
1.「見る」楽しみ
2.「買う」楽しみ
3.「食べる」楽しみ
4.「集う」楽しみ
5.「憩う」楽しみ
6.まちを「回遊する」楽しみと、人と「交流する」楽しみ
第4章では、「都市観光づくりの実践」と題して全国各地の都市をとりあげています。それぞれのまちでの取り組み、成果、課題といったことがまとめられており、こちらも興味深いですね。
取り上げていたまち:
函館、小樽、黒部、金沢、桑名、松江、福島、足利、栃木、沼田、松本、島田、彦根、北九州、大分
これからは、インターネットを活用したまちづくりが盛んになると思われますが、うまく活用している事例として、別府温泉のハットーウォーカーを紹介していました。ちょっとのぞいてみましたが、いろいろなまち歩きのプランが載っているのはおもしろいですね。ちなみに、私が以前からおもしろいと思っているハコダテ・スローマップというのもあります。
それから、フィルムコミッションをまちづくりの一つとして活用する事例が日本では増えてきていますが、全国フィルム・コミッションによると、もう既にたくさんのコミッションが存在しているようです。これも、映画で登場した場所や登場人物がまちとリンクすることによって、まちを魅力的にさせる良い手法ですね。
あともう一つ興味深かったのは、202ページにある、都市観光イメージ調査 -会員アンケートより-でしょうか。
「魅力あると考える都市、訪れてみたいと思っている都市」のアンケートで、日本と海外に関してグラフで載っていましたが、
1位から順に、
日本では、京都、金沢、東京、長崎、横浜/札幌、函館/松江・・・・・
海外では、パリ、ニューヨーク、ベネチア、ローマ、ウィーン、ロンドン ・・・・・
大都市だけでなく、日本の地方ではいいなあと思える場所は部分的でもたくさんあるんですけどね。
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